2012年4月13日金曜日

私と兄


私は男と女の双子です。私は、チビでデブで色黒。兄は、ノッポでガリガリで色白。私は、何でも食べる雑食系。兄はベジタリアン。
                                 
幼い頃、私は「大きくなぁれ」と、金魚を牛乳の中に入れたり、ダンゴ虫をたくさん持ち帰っては姉達に怒られていた。兄は、一緒に虫集めをしてたのに、いつも「おりこうさん」と呼ばれていた。

小学生になると、そろばんを習いに行かされたが、私は1回で拒否。兄はどんどん腕を上げていった。

中学では、私は体操部・兄は卓球部で活躍。運動神経だけは平等に授かった。しかし、成績は雲泥の差。私はいつも一夜漬けでテストを乗り切り、兄はコツコツと勉強し、トップクラスの成績を保っていた。

私とは真逆で物静かな兄が、高校生の時に、男子だけのクラスで、『ミスNO1』を選ぶと聞くや「妹をたのむ」と、一人ひとりに挨拶し票集めを行った。案の定、私が一番となり大爆笑になった。もちろん、やり直し、本物のミスが決まったが、ミスったミスのうわさの方が広まり、当時、泣く子も黙る番長が私を見に来て、「たまげたもんだ!」と笑い転げた。それから私に会うたびに「オイ、たま」と呼ぶようになった。おかげで、私のあだ名はすっかり「たま」になってしまった。兄は私には乙女心が無いと思っていたらしい。(クソッ!)
とは言え、双子ならではのエピソードは数知れず、笑ってばかりでとても楽しかった・・・。

学生時代も、それからの人生も、いまだに私と兄との格差は大きいが、なんとも言えない絆がある。この6月に、兄は初めて「花嫁の父」となる。今から私は横浜に行くのを楽しみにしている。きっと、姉達もいつものように「二人並んで」と言いながら、私と兄のツーショットを撮ってくれるに違いない。                  ケアマネ長女。