2013年8月21日水曜日

強風の高根ヶ原からのトムラウシ

春に緑岳から見た高根ヶ原、忠別を越えてはるか彼方のトムラウシ・・
学生のころに歩いたところでしたが、久しぶりに歩きたくなりました。

天候も荒れているようなので予備日を入れた工程も考え、お盆休みに
計画を実行することにしました。

北海道らしい、大雪らしい風景の続く、道のりですが、お盆中は
あいにくの天気図。風雨を覚悟してスタートしました。

1日目は旭岳で高度を稼いで、お鉢から白雲岳、白雲小屋へ
視界は悪く、景色はいまひとつの状況でしたが、
なんと、今年みたいと思っていたクモイリンドウガ小屋の周りに
群生していました~♪
ガスの中の白雲小屋
危なくなったら避難してくださいと優しく声をかけて回っている
管理人さんがいました
花の説明もしていただきました~

うれしくて2枚載せてみました。
色が濃いのが年数が経過しているとのこと!
この時期なんですね~♪
まだ咲いているでしょうね!

小屋の横に小さなテントを張りましたが、一晩中風に揺らされていました。
雨は時おり混じりました。先に進むか、撤退するか、朝方悩みましたが、
先に進むことにしました。

強風にあおられながら、高根ヶ原にでるもガスは幾分晴れ、高原沼温泉
周辺や忠別岳もちらちら見えていました・・
画像左のところが紅葉の素晴らしい高原沼温泉
1ヶ月半後くらいには色づいていることでしょう!
是非みんなで行きたいところです♪

忠別岳と沼
沼の周りには大きなワタスゲが揺れていました~


五色から化雲にかけては、雨風に加え、雷となり、ヒサゴ沼の小屋まで
下りて行きました。トムラアタックも考えましたが今日はここでテント泊。
明日の工程が12時間くらいになるかな・・と覚悟を決めます。
明るいうちに熱いご飯を食べ早めに就寝。。
神々の遊ぶ庭からヒサゴに下りていきます
斜面はまだまだ花が咲いています

ヒサゴ沼
静かな場所です
テントが心強い


大学生たちが雪解けの沼で水遊びしていました。テントは調査テントと自分のみ。

二日目は沼からトムラウシまでの道まで、雪渓を横切り、上げていきます。
ところどころ凍っていて、回避しながらのルート選択に時間がかかります。
軽アイゼンを持ってこなかったことに少し後悔・・
キックステップがきかないところがありました
スプーンカットの雪渓のやわらいところ探しながら高度を稼ぎます
手前のトラバースのところが危険かもしれませんね


上がったところは、ロックガーデン、日本庭園のような景色が広がります。
濡れた岩の中を進みながら頂上を目指します。
チングルマはすでに羽毛状態
時期が早ければまた違う風景が広がっているのでしょうね


ナキウサギが時々警戒の鳴き声をあげています
姿は逃げていくところだけ・・
昔よりはルートを拾いやすくなっています


頂上はこの時期なのに誰もいませんでした。
景色はなし

飛ばされそうな風雨に写真だけとり、化雲経由で長い長い天人峡への
道に移ります。
化雲の岩峰
岩峰の横の土が削られてきている感じです
飛ばされそうな強い風が吹き荒れています

化雲、小化雲横を過ぎ、天人峡へ
切りたったここも、紅葉がきれいでしょうね
途中晴れ間もでて旭岳や白雲が見えました
一昨日歩いたところ・・
はるかかなた~ 大きな虹が出てました

羽衣の滝の滝見台が途中あります
天人峡への道は驚くほど整備されており
歩きやすく、ガイドの半分もかからず下りて
これました ありがたいです!


途中登山道は川と泥沼化しており、足を湿らせながら下山!
2泊3日長い道のりでしたが、楽しい登山でした。
                    訪問リハなひと