9月の台風前日、初めて秘境に行ってきました。改めて意味を調べてみると、『人の訪れたことのない、まだ一般によく知られていない地域』とありました。別に、鉄男・鉄子といった訳ではなく、昔行ったことがあるから思い出をたどってみたくなったというだけの話に付き合ったのです。『小幌』という無人駅。昔は人が住んでいたのですが、ここ40年位誰も住んでいない場所ということは知っていました。でも、甘かった。現実は厳しかった。
礼文から通って来た、なが~いトンネル |
静狩へ向かうなが~いトンネル |
ほんっとに何もないんです。駅から降りるのは自分たちだけ。長い長いトンネルを抜けると無人駅があって、すぐ先は長い長いまたトンネル。他には道も無いんですから。その時点で「あれ?おかしいな??」と思ったのですが相方はウキウキ気分で海を目指して降りていくと言うからついて行ったものの、帰りはこれを登らねばならない。何度心が折れそうになったことか…ジャングルかい!!っていうくらいの崖沿いのケモノ道に近い道を海に向かって下りること20分くらいでやっと海につきました。
延々と続くジャングル |
あまりの心的疲労に景色に見入る余裕もなく急いで写真を撮り、5分くらいでまた駅に向かって登るという過酷なスケジュールを終えて、気が付くとあちこち蚊に刺されて痒くて大変でした。
やっと現れた、小幌ビーチ① |
小幌ビーチ② |
秘境とは、人手によって汚されていないという清らかなイメージでしたが、そこには自然を甘く見ないように人を閉ざすかのようなパワーさえ感じました。でも、ファンは多いらしく、駅には3冊目のノートがあり、毎日誰かが記入していて、殆どは大阪や横浜など遠方からわざわざ来ていたようです。
私はこの先、恐らくもう行かないでしょう。こりごり。
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