前回のサクラ見物の傍らに出会った風景を。
西欧のお城の佇まいと違って、日本の城や石垣、お濠などには
やはり、サクラがよく似合うものだなどと、
勝手に思っていますが、いかがでしょう?
凡そ45年振りに訪ねた皇居前の「巽櫓」や
手前の松並木も昔の佇まいのままでしたが、
奧の大手町方向に見える高層ビル群だけが
時の移ろいを象徴しているかのようでした。
大粒の雨が降りしきる中を
お船に乗って横浜港半周のクルーズで
川崎の工業地帯を横目に、横浜ベイブリッジを潜り、
眠らない横浜の街並みの撮影に臨んでみました。
山下公園で「赤い靴 はいてた 女の子」像と
屋上が雲に霞む「みなとみらい21地区」ビル群を
履いていたのは赤い靴ではなかったようです。
箱根では老舗の富士屋ホテル「花御殿」のレトロな佇まいと
その中庭には、今頃の街中では殆ど見かけなくなった
丸形の赤い郵便ポストがまだ現役で活躍していました。
暮れなずむ富士山頂と、やや荒れ気味な富士の高嶺。
浅草からではどこからでも東京の新シンボルが見えるようです。
浅草寺界隈の賑わいも、五重塔も昔と変わらない佇まいで私を迎えてくれました
僅か三日ほどの早足で巡ってきた旅だったので
撮りこぼした写真をまたいつの日か撮りに行こうと、まだ夢現つつの或る春日です