旭川の桜はまだでしょうか?
皆様こんにちは、ケアマネSです。名前がSな訳ではないのになぜだか皆が私のことを、「Sだ、Sだ」と呼ぶので、ケアマネSとしてみました。
そんなことはおいといて…。
皆様は「ケアマネジャー」という人は、どんなことをしてくれる人かご存知ですか?
直接、介護をしてくれるわけでも、リハビリをしてくれるわけでもないし、なんだかよくわからないという方が多いのではないでしょうか…。
ここでいきなりですが私の家族の近況をお伝えしたいと思います。
私の実家は旭川から一時間ちょっとのところにあります。子供達が巣立ってからは両親と母方の祖母との三人暮らしです。祖母は外出も好きで、人と話すことも好きで母との口喧嘩もしょっちゅうしているような元気な人でしたが、90歳近くなりさすがに体力も落ち、物忘れも増えてきていました。それでも「自分でさせないと甘えて出来なくなる!」と言って母はあまり手をかけずにいましたが、それにも限度があるだろうというくらい、加齢にともなって動きは鈍くなっていました。デイサービスやショートステイを利用していて、「家では動けないのに、デイに行くとしっかりして動けてるって言うんだから出来るのよ!」と、母はさらに厳しく接していました。
たまに帰省した私が、もっとあーしたら、こーしたら、とアドバイスしても、「そんなこと簡単に言うけれど…」と、まるで『普段は何も介護しない小姑がたまに見に来てはうるさく口出して帰る…』の図になってしまっていました。施設入所の申し込みもしていましたが特養はなかなか空かず、グループホームも順番待ち。旭川ではグループハウスも増えていますが、実家のある町には数件しかなく、それも介護が多く必要な人は介護保険の限度額を超えて受けた分の介護料金を自費で請求されるので利用料が高い、と担当ケアマネさんが言っているとの話。旭川ではそんなことは滅多にないのだけれども…、と調べてみたら本当に、限度額を超える料金でも請求されるらしいことがわかりました。(請求される、と言うと語弊が招じますね、スミマセン)地域によって様々ですね、勉強になりました。
施設にすぐ入れないのなら、家で介護するしかない。介護は娘である私の母が主介護者でありキーパーソンです。まわりがどんなに良いアドバイスをしても、当事者が納得していなければ変わりません。でもせめて、祖母が亡くなったときに「もっとこうしてあげていれば良かった…」と後悔することのないようにはしてあげたいと思いました。
そこで、いろんな情報は提供するけれど押し付けず、あとは担当のケアマネさんに「こんなこと聞いたんだけどどうなのかしら」と相談してごらん、とだけ伝えるようにしました。そして、旭川にも施設はたくさんあるから、どうしても家でダメだと限界を感じた時は手配してあげるからね、と付け加えておきました。
それからしばらく経って、現在はグループホームの順番がまわってきて入所することができ、ヘルパーさんにやさしく介護してもらって、おしゃべり好きな祖母は家で3人でいるよりも活気が出て、ずいぶん元気に過ごしている様です。母もその様子を見て「ご飯が少ないと文句を言っているんだから…」と、あきれながらもホッとした様子でした。私も「良かったね」と言ってあげることが出来ました。
ケアマネジャーは、利用者さんや家族の話を聞いて一緒に悩んだり、制度などの情報を提供したり、生活についていろいろな方法を提案させていただくことは出来ますが、どうするか決めるのはケアマネジャーではありません。ご本人、ご家族が、その方にとっての良い方法を選択できるようにお手伝いをさせていただくだけなのです。実際には何もしてあげることが出来ないのかもしれませんが、お話しを聞くことだけは出来るので気軽に声を掛けてみてくださいね!