2012年8月13日月曜日

ロンドンオリンピックが終了しましたが・・・

とうとう4年一度のお祭りロンドンオリンピックが終了しましたね。
日本チームは金メダル7個、銀メダル14個、銅メダル17個の計38個と史上最多のメダル獲得数でした。どの競技も勝っても負けても涙なしでは見ていられない白熱したものでした。

オリンピックが終わっても、8月29日からオリンピックと場所を同じくしてロンドンでパラリンピックが始まります。みなさんパラリンピックはご存じですか?

パラリンピック(palalympic)とは、体に障がいを持たれた方がオリンピックと同じように4年に一度勝敗、記録、メダルを争って行う大会です。日本語に訳すと『もう一つのオリンピック』と言われるのですが、迫力・感動はオリンピック同様です。

『障がいを持たれた方がどのようにスポーツを行うのだろう』と考えると思うのですが、足を切断された方は競技用の義足をつけて、足が動かない方は競技用の車椅子に乗って、目の見えない方は音の合図や音の鳴る道具を用いて行います。

写真①:車椅子バスケットボール

写真②:車椅子マラソン

写真③車椅子ラグビー

写真①、②、③を見ていただきたいのですが、車椅子で行う競技でも競技によってそれぞれ車椅子の形状が異なり、操作性も競技によって違います。『車椅子』はオリンピックで言えば、足元助ける『シューズ』のような存在で、車椅子制作技術者によって各選手に合わせて作られています。みなさんもシューズが合わないと靴擦れを起こすように車椅子競技者にとって、車椅子のフィッティングは非常に重要なことなのです。

特に写真③の車椅子ラグビーでは車椅子が激しくぶつかりあいます。そのため転びにくくするため車椅子の重心を低くしたり、車椅子が破損しないように下のガードの部分が頑丈に造られています。

また車椅子ラグビーの選手は、腕に障がいの有る選手に限られています。その選手たちが車椅子をぶつけ合い、時には転倒しながら相手陣内に向けて勝負を挑みます。その音とスピードに驚きを覚えます。興味のある方は事前に『マーダーボール』という映画を見ることをお勧めします。

写真④:陸上 ピストリウス選手

障がいを持たれた方のスポーツの中でも、現在では写真④のピストリウス選手(南アフリカ)のように、両足に義足を着けた選手がオリンピックに出場し、400mでは準決勝まで進出しました。
このようなことから選手の体(トレーニング)+技術者の技術が融合し、エリートスポーツと呼ばれるレベルまで記録が伸びてきています。

長くなりましたが、どの選手もを体に障がいを持っていても自分の持てる力最大限に引き出し、このロンドンパラリンピックに臨んできます。ぜひ一度ご覧になってみてください。

訪問リハビリ 理学療法士 スポーツ大好き坊主より
追伸 旭川の宮前にある『おぴった』では、障がいを持たれた方たちにスポーツを楽しんでもらえるように、いろいろなイベントが用意されています。ぜひこちらもお試しください。